2009年3月25日水曜日

借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記



借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記


面白い :☆☆☆☆☆
感動した:☆☆☆
役に立つ:☆☆☆
薦めたい:☆☆☆☆


人に勧められるがまま先物取引に手を染め、
あっという間に数千万のお金が消え、
残ったのは利息すら返せないレベルの借金だけ。定職なし。

とんでもない実体験が終始抑えめの文体で書かれており、
あっという間に引き込まれました。

金森さんの借金返済ストーリー本編からは、やや脱線気味の、
財閥系・電鉄系ディベロッパーVS新興ディベロッパーのくだりも、
大変面白く読みました。(私、不動産屋の片棒を担ぐ仕事をしています)
お買い得不動産を財閥系が拾っていくのを、
銀行からお金を借りられない新興系は指をくわえて見ているだけ、
というのは、まさに今の状況なんでしょうね。
「宅建業者で10年続いてるところは多くない」と、
うちの社長からも聞いたことがあります。

金森さんが、以前読んだ自分の小さな「箱」から脱出する方法の
訳者だって、さっきようやく気づきました。
「小さな「箱」」、読んでからもう随分たちますが、
その内容を今でも事あるごとに思い出す、良書です。
こちらもとってもお薦めです。

2009年3月17日火曜日

ジェネラル・ルージュの凱旋




ジェネラル・ルージュの凱旋


面白い :☆☆☆☆☆
感動した:☆☆
役に立つ:
薦めたい:☆☆☆☆☆


「バチスタ」を読まないまま、
「ナイチンゲールの沈黙」と、この「ジェネラル」を読みました。
久しぶりに「本が面白すぎて一気読み」しました。
あー気持ちいい!

「ナイチンゲール」はファンタジックな要素や
無理にミステリーにしてるような感じがあって、
正直言ってちょっとついていけなかったけれど、
すべてはこの「ジェネラル」への仕込みだった、と思えば納得です。
特に、立て続けに開かれる会議のシーンは圧巻でした。
それにしても大学病院って、実際こんなに
「魔物」だらけなんでしょうか?怖い怖い。

映画版で速水先生を堺雅人が演じているのは知っていたので、
速水先生の台詞は全部堺雅人に、読みながら脳内変換してしまいました。
…チュッパチャップスなめてても格好いいんだろうな。。
映画も見たいな。

2009年3月3日火曜日

おとなの小論文教室。



おとなの小論文教室。

面白い :☆☆☆
感動した:☆☆☆☆
役に立つ:☆☆☆☆
薦めたい:☆☆☆☆☆




「ほぼ日刊イトイ新聞」で今も連載されている、
「おとなの小論文教室。」の、初期連載分です。
著者は、長年進研ゼミで小論文を担当されていた方です。

「ほぼ日」の数あるコンテンツの中でも、
このズーニーさんの連載は特に
「熱い!」「重い!」「長い!」
読んでいて胸にグサッとくる内容も多く、気分が重い日は
「読み飛ばしちゃえ」と思うこともありますが、
でも結局読んでしまいます。
どうして読んでしまうのか、考えてみました。

この連載、「小論文教室」と銘打ってはあるけれど、
「他者との関係を築くには、自分を開くことが必要。でもどうやって?」
というのがテーマなのだと思います。
この「どうやって自分をひらくか」を、変化球なしで
ずっと考え続けている、そりゃ熱くて重くもなります。

ただ、著者が上から物を言う、というスタンスではなく、
ズーニーさん自身がこの重いテーマに対し、
読者と一緒にのたうちまわって考えてくれるので
「よし、しんどいけど読んで一緒に考えよう」
という気分になるんです。

薄い本だけど、案外劇薬です。